私達は九州コースを修了された方をサポートするために活動しています。

同窓会たより-平成25年度

同窓会たより 平成25年度

「 導かれて 」

同窓会会長  力丸敏光

 今年は、宮崎で全国大会が行われました。そこで多くの同窓会の方々とお会い出来てとても幸せでした。人の出会いは必然だといわれます。その場では偶然だと思っても、後になって、あの方と出会ったのは私にとって大切なものであり、大切な方だったと思います。そんな導かれたような出会いが人生にはいくつかあります。

 2年前に、私はいろいろな壁にぶつかり、幼稚園の園長の職をやめました。そこから、素晴らしい方々と出会うことが出来ました。どのような道に進もうかといろいろ考えるチャンスを下さった方々がいらっしゃいました。そんな中で、今の職場の理事長から、「一緒に働きませんか」とお話がありました。そこは、児童発達支援センターで、3歳から5歳の子ども達が通園する施設でした。障害を持った子ども達と出会い、クラスの担任をして、毎日楽しく生きていくことが出来ました。

 元々、マリア・モンテッソーリは、障害児教育の中で、いろいろな事を発見したり、考えていったことがよくわかります。「一人ひとりをしっかりと観察し、その子の成長にあった環境を準備し、必要な援助を行うこと」が、障害を持った子どもの現場ではより一層求められるように思います。そして、「生きるということと成長するということ」をいろいろな場面でとても感じさせられるようになりました。今、先輩や周りの方々が、「あなたは今、きっと導かれてそこにいるのよ」と言って下さいます。

 理系の大学を卒業し、防衛産業にかかわる仕事につき、27歳の時に「本当の平和とは幼児期からの心の教育です」といったモンテッソーリ教育の本に出会って幼児教育の道に進みました。50代になって、新たに障害児療育の世界に進んだ自分の道を考えた時、やはり導かれていると感じます。これから、私が出会う子ども達は限られているかもしれませんが、「その子たちが世の光に」なれるように、自分の使命を全力で進んでいきたいと思います。

 そして、今の私を育てていただいた九州幼児教育センターと同窓会の皆様のために、会長として微力ではありますが尽くしていきたいと思います。今後とも同窓会に対しまして、皆様のご指導とご協力をお願い致します。最後になりましたが、九州幼児教育センターの益々のご発展と会員の皆様のご活躍とご健康を心からお祈りいたします。

「 同窓生の皆様に 感謝 」

九州幼児教育センター所長 藤原江理子

 九州幼児教育センターが開設された1972年から40年目の昨年、3年間にわたる感謝年プロジェクトが、同窓生の皆様のご協力を得てスタートしました。

 感謝年一年目は、センター設立に御尽力下さった皆様を招いて、感謝の祝賀を執り行いました。その一方では、同窓生の皆様には同窓会を通して40周年の募金をお寄せ頂きました。たくさんのご協力を賜り、皆さんのお気持ちに感謝するばかりです。ご寄付頂いたお金で、これからの学生のために、可動式机、または 机付き椅子の購入を検討しているところです。本当にありがとうございました。

 感謝年二年目の今年は、十年ぶりに九州で日本モンテッソーリ協会(学会)主催の全国大会が開催されました。参加者は540名を越え、盛会のうちに閉幕しました。ここでも、園や個人を問わず、大会賛助金として同窓生の皆様の多額のご協力を頂きました。また、同窓会長力丸先生には、全国のモンテッソーリ協会員が集う交流の夕べの司会をお願いし、立派に務めあげて頂きました。そればかりでなく記録や案内など、多くの同窓生の皆様が大会を陰で支えて下さいました。46回大会の成功は、同窓生の皆様の御尽力なくしてはあり得ませんでした。重ねて心より御礼申し上げます。

 日本モンテッソーリ協会(学会)から正式に公認されたトレーニングコースが開講したのは1974年、来年で40周年を迎え、感謝年の最後を飾ります。同窓生の皆様のご厚情とご協力に感謝し、これからを皆様とご一緒に歩む未来への一歩の年にしたいと考えています。そのための活動の一つは、センター主催の研修会「MF2014」です。トレーニングコース40周年に相応しい内容にしたいと考えています。もう一つが、センター主催の「大同窓会」。感謝年三年間のグランドフィナーレとして、懐かしい同期生と集まりませんか?現在、鋭意企画中です。詳細は順次HPや携帯サイトに掲載しますので、皆さん、どうぞよろしくお願い致します!

同窓会のホームページをご利用ください

    
同窓会の活動状況、研修会報告、各園の採用情報等を載せております。
採用情報等がございましたら、ひさやま保育園事務局までお願い致します。
尚 同窓会事務局が一昨年度より「ひさやま保育園杜の郷」になっています。 092-652-3356

第46回全国大会での研究発表を終えて   

「モンテッソーリ教員養成コースと保育現場における教師教育の関連性について」

博多保育園 主任保育士 小嶋理香(29期生)

私はディプロマ取得後、専科研究コースで再学習する機会を得ました。
そこでの学びを通して自分の意識が大きく変わり、教師の教育の重要性に気づくようになりました。今回の研究発表では、その経緯についての報告と考察を行いました。

 私の専科研究コースでの学びは失敗の連続でしたが、日々の記録を通して自己分析、考察といった考える行為を意識的に行い、課題、展望を導き出していきました。この過程を辿ることで、曖昧な自己反省に終わるのではなく、次につながる意識に変わっていったように思います。
その中で、主観的でなく客観的に自分を知ることの大切さ、言われたことや事象の意味を考えることの大切さなどを学びました。 

 私は、主任保育士として教師教育を行っていく立場ではありますが、様々な体験を通して、自分がもっと勉強しなければ人を助けることが出来ないことを痛いほど知りました。意識化への試行錯誤の中で、自分に必要なものを取り込みながら、自分の許容量を増やしていきたいと思います。そして、仕事の質を上げることで、園への還元や教師教育を更に深めていきたいと思います。

「作業に時間制限を設けない取り組みを通して」 

聖マルコ保育園 主任保育士 川満 すわ子(21期生)

上記の内容で、自園のモンテッソーリ教育の取り組みについて発表させて頂きました。
つたない発表に多くの方が耳を傾けて下さり、発表を聞いての感想や質問を寄せて下さいました。同じ思いで取り組んでいる先生方が多い事をうかがい知る事が出来、発表を機会にこの取り組みを充実させる為の課題を頂きました。

取り組みを実践する中で、一つ取り組むと新しい課題と向き合う日々でもあり養成コースで学んだ事を思い返しながら、又、助言を頂きながら園で出来る可能性を探る日々でもありました。
その中で、養成コースで学んだ事はモンテッソーリ教育の一部でしかなく、保育現場で実践する為にはそれ以上に理解を深めなければならない事を改めて考えさせられました。

自園の取り組みは、まだまだ始まったばかりですが、この取り組みを通して見えた、「どの子も作業を求めている」事実を受け止め、社会の多様性が家庭や保育の多様性に繋がっている中で、一人ひとりの子どもの作業時間の保障のために、これからもいろいろな可能性を探って行きたいと思っています。

発表に際し、多くの方に支えて頂いた事や発表を聞いて下さった方々に感謝します。

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